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杜のことづて

2018年1月4日

戌年に因んで

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 今年は戌年、犬と人との関わりはとても古くからのものと思われます。人に飼育されて、番犬、猟犬、闘犬、愛玩犬と、いずれも飼い主に従順な性格をもった動物とされています。今は飼っていないのですが、私の家でも昔から皆犬好きだったようで、長い間様々な犬を飼ってきており、私も子供の頃から犬と共に暮らしてきました。

  けれども、以前私は怖い思いをしたことがあります。もう三十年程前の話です。冬の早朝、山を歩くために奥多摩の三条新橋という橋先のゲート近くに車を止めて外に出ました。すると何と七、八匹の犬が私の行く手に、歯を剥いて唸っているのです。小さい犬も大きな犬も混ざって徒党を組んで私を脅していました。暫く車で待って朝食をとっている内に、ニ匹になったので、武器になる三脚を握りしめてそっと歩き始めました。その犬は相変わらず唸り声をあげながら暫く私の後をついてきたのでした。怖かったこと!

   その犬たちは多分集落の家々で飼われていた犬が何かの理由で野犬となり、山で生きるために徒党を組むに至ったものと思われます。今思えば、犬の野性に出会うことができたようにも思えます。今は絶滅したと言われる日本狼のことを、昔は山犬と呼んだそうです。犬と狼の関係については生憎無知ですが、熊に挑んでゆく猟犬のことにも思いを至せば、多くの犬の野性は狼とそれ程変わらないのではないでしょうか。

   飼い慣らされた従順さの奥に隠れた野性の勇猛さ、その両方が共にあるのが犬の自然かもしれません。多くの場合穏やかな恵みを授けてくれる自然ですが、一度荒れ狂えば甚大な災害をもたらすのも自然です。やはり本来の自然は、人にとって両面を持っているようです。