杜のことづて

2011/7/22

杜のことづて

200722 神宮式年遷宮について

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 二千年以上の昔、伊勢の五十鈴川の川上に御鎮座された「神宮」は、皇大神宮(内宮、ないくう)と豊受大神宮(外宮、げくう)を中心に百二十五のお社から成っています。殊に内宮は皇室の御祖先、天照大御神をお祀りする尊い御社です。全国の神社界は、本宗(ほんそう)と呼んで仰ぎ奉っております。私達の地元の神社は鎮守や氏神と呼んでいますが、神宮は日本の総鎮守、総氏神とも申せましょう。


 宇治橋を渡り緑深い参道を行くと、必ず清々しい霊気を感じます。

 ご承知の方もおられることと存じますが、神宮では、持統天皇の御代より(その前代の天武天皇のご意思によって)現在まで、ほぼ千三百年の永きに亘り、「式年遷宮」という国家的な大祭が連綿と継承されてきました。これは、大御神のご神威の蘇りを期して、二十年ごとに御社殿又神宝等のすべてを新造し、大御神に新殿にお遷りいただく大祭です。古の姿がいつも新しく生まれかわる、日本では、永遠とはそういうことなのかと、気づかされます。

 皇室の伝統を始め、私達日本人の、調和や和(やわらぎ)を重んずる国民性に至るまで、日本ほど昔からの伝統が生き生きと続いている国も稀だと言われます。その様な伝統の中でも神宮の式年遷宮は、日本を日本たらしめている伝統の核心と申せましょう。ギリシャの神殿は遺跡になりましたが、神宮は二十年ごとに昔の姿そのままに清浄に蘇りつつ、毎日神祭りが続けられ国や国民の平安が祈られております。

 「何ごとのおはしますかは知らねども かたじけなさの涙こぼるる」 西行

 世の中は欧米化され、経済至上主義に覆われて、人々から伝統的な価値観、伝統を尊ぶ心が失われてゆく昨今、私達は今こそ、神宮の伝統に限らず、日本の伝統、歴史や文化を大切なものとして受け継いでゆきたいものです。日本という国を大切に思うからです。

 今、平成25年の第62回式年遷宮完遂に向けて諸祭儀が着々と進められております。以前は国家の一大事として国費をもって斎行されておりましたが、敗戦そしてGHQの神道指令により神宮も国家との分離を余儀なくされました。従って今その経費は、神宮ご自身の拠出と国民の奉賛によって賄われています。

 現在その奉賛活動を、神宮式年遷宮奉賛会が行っています。この奉賛会の東京都本部南多摩支部が今年6月9日に設立され、これから平成22年度まで、私達の地域でも氏子崇敬者始め町内の方々にご奉賛を募ることとなりました。皆様のお気持ちをお寄せいただければと存じます。当神社でも社務所受付にてご寄付を承っております。

 新宮の御敷地では今年四月、鎮地祭が斎行されました。

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アクセス

鎮座地

〒194-0032 東京都町田市本町田802番地

お車ご利用の場合

駐車場へは矢印のところからお入りください。
なお、正月三が日と例祭日(8/25)は満車と
なりますので、バス等をご利用ください。

バスご利用の場合

小田急線町田駅より鶴川駅行、藤の台団地行、
本町田団地行で「菅原神社前」下車。
所要時間は約10分です。

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