杜のことづて

2022/6/11

杜のことづて

040611 今年のお祭について

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 令和4年のお祭について


 神社は氏子崇敬者皆で神をまつる所と、一般的には言うことができます。この基本からすれば、お祭こそ神社の命、地域の方々と共に賑やかにお祭をすることが望まれます。一方で、神社は皆の無病息災を祈るところとも言えます。従ってゼロコロナの考え方に傾きがちで、神社では人が集まるような行事は中止にすべき、ということにもなります。

 しかしこの二年余りで、コロナ禍についての知見も重ねられワクチンも効果しており、政府はウィズコロナによる社会経済等の立直しに取り組んでいます。ゼロコロナへの徹底施策は、社会的麻痺を招くもので現実的な方策でないことは明らかでしょう。
  

 神社としても、コロナ禍の過小評価はもちろん危険ですが、感染防止に努めつつ、困難ではあってもゼロとウィズの考え方の調整を図って、注意深くお祭を取り戻したいものです。

 神社のお祭は日本の伝統文化の要です。全国的にも、この二年間余りのお祭の自粛により、表には見えない伝統文化の弱体化が広まっていると思えます。神社には祭の伝統を継承していく使命があります。そして、よく耳にする「この三年目でお祭をしなければ何年たってもできない」という意見には、ウィズコロナを許容しつつ社会で生きようとする切実な希望が表れていると思うのです。

 コロナ禍下でもこの二年にわたり、お祭の核心の大切な神事は斎行してきました。でも、「今年もお祭は中止なのね」という言葉をよく聞きました。いえ行ってますよとお答えしたいところです。ただ多くの方々にとっては、共にできる賑やかなお祭でなければお祭ではないのです。その言葉は祭の半面の真実を言い当てています。

 先の五月二十九日、今年のお祭をどうするのかをテーマに総代代表会を開催しました。結論として、感染防止に努めつつ、各種奉納行事を今年は実行いたすことになりました。(今後のコロナ禍の状況によっては中止することもあります。) その詳細はこれから詰めて行く予定です。コロナ禍の今後の大きな拡大がないことを祈るばかりです。

 恒例の八月二十五日、二年間のブランクから脱出できることは誠に有り難いことと存じます。例年より短い準備期間、さて何をどうすればよいかと、身にも心にも今緊張が走っています。

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〒194-0032 東京都町田市本町田802番地

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なお、正月三が日と例祭日(8/25)は満車と
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バスご利用の場合

小田急線町田駅より鶴川駅行、藤の台団地行、
本町田団地行で「菅原神社前」下車。
所要時間は約10分です。

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