「梅の花手水」舎が竣工
先の3月25日新手水舎の竣工奉告祭を斎行いたしました。26日からは皆様に手水を取っていただけます。水質検査もしていますので手のみでなく口も清めていただけます。
此度の手水舎改築工事は、平成29年に10年をかけて竣工した施設整備事業が一段落した後の別工事でした。しかし下境内にできた新手水舎は、小粒ながら上境内の参集殿と似て軒の出が大きい屋根形のためか、境内上下の繋がりが生じ、過日の事業との連続性を感じます。
御祭神に相応しいものを造りたく、手水石は菅公が愛でられた梅の花を形造り、五枚の花びら石は菅公の歌碑としました。また拡縮を繰り返すコロナ禍を教訓に、水を湛える水鉢での柄杓使用、また歌碑の下の管から流れ出る流水での柄杓不使用双方に対応しています。
更に夕暮れや暗くなってからの照明も工夫され、暗い中に手水舎が浮かび上がる光景は素敵です。
総代各位のご協力の下、氏子崇敬者の篤いご奉賛を賜って、小さな施設ながら多くの工事関係者の丁寧な匠技とご尽力の賜物として、麗しい「梅の花手水」舎の竣工を迎へることができました。この工事を支へて頂いたご関係各位に心より深謝申し上げます。
氏神の昔よりの測り知れない大きなご神恩に、多くの氏子崇敬者の真心が込められたこの手水舎を以って、少しでも報い奉ることができたなら、御祭神に御心から喜んでいただけたら、これに勝る幸いはありません。
そして社会構造の変化が、氏子さんの減少等神社の基盤に濃い影を落とす中、この手水舎も含めた境内の再生が氏神を尊ぶ心の継承や地域との交流の更なる活性化等に資するものになることを祈念しております。